字幕:米NY名物「イエローキャブ」、コロナ禍で存続に黄色信号
このニュースをシェア
【3月3日 AFP】米ニューヨークで昼夜を問わず、あらゆる路上で見かける「イエローキャブ」。黄色いタクシーは、エンパイアステートビル(Empire State Building)やニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)の野球帽と並ぶこの街の象徴だ。しかし、新型コロナウイルスの影響で市内を走っている台数も減り、先行きが案じられている。
2月のいてつく朝、ラガーディア(La Guardia)空港近くの駐車場では数十台のイエローキャブがターミナルに降り立つ乗客をつかまえようと待ち受けていた。
「前は何百台ものタクシーであふれ、外にも並んでいたもんだ」と、この道30年のジョーイ・オリボ(Joey Olivo)さん(65)がコロナ禍以前を振り返った。
「今じゃわずか50台ぐらいで、客を乗せるまで2時間待ちだ。以前なら20分待つだけだったが」とAFPに語った。
新型コロナウイルスの感染拡大によって在宅勤務や学校閉鎖が増え、観光客もいなくなったニューヨークのタクシー利用客は激減した。
「週に1000ドル(約10万7000円)ぐらい稼いでいたが、今は200~300ドル(約2万1000〜3万2000円)だ」と8割の収入減を嘆くブルックリン(Brooklyn)在住のオリボさん。看護師の妻の収入が多くて助かったと話し、そうでなければ「首に縄をかけていたところだった」と冗談交じりに語った。