【2月5日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領の次男ハンター(Hunter Biden)氏が、アルコールや薬物依存と闘った過去について詳細に語った回顧録「ビューティフル・シングス(Beautiful Things)」が4月6日に出版される。版元の米出版社「ギャラリー・ブックス(Gallery Books)」が4日、発表した。

 同社は「ハンター氏の薬物乱用への転落と回復までの紆余(うよ)曲折」を回想した内容だと宣伝している。4日に51歳になったハンター氏は、2014年にコカイン検査の陽性反応が理由で海軍予備役を除隊させられている。

 バイデン大統領は一貫してハンター氏の闘いを支援をしており、夫人のジル氏ともどもハンター氏の自伝出版を称賛した。

 米ホワイトハウス(White House)のジェン・サキ(Jen Psaki)報道官は、「私たちは息子ハンターが(中略)自分の依存症について公に語ろうとする彼の強さと勇気をたたえる」とするバイデン夫妻の声明を読み上げた。

 昨年11月3日の米大統領選前、ハンター氏はウクライナと中国で行っているビジネスをめぐり、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領に日常的に攻撃されていた。

 現在はロサンゼルスでアーティストとして活動しているハンター氏は、ビジネス取引において「誤った判断」をしたこともあると認めているが、一切の不正行為を否定している。

 大統領選前の最後のテレビ討論会で、トランプ氏はハンター氏のコカイン使用を持ち出してやゆしたが、バイデン氏は「私は彼を誇りに思っている。自分の息子を誇りに思っている」とだけ答えた。(c)AFP