【12月20日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)次期米大統領は17日、息子のハンター(Hunter Biden)氏が連邦当局から税務調査を受けていると公表したことについて初めてコメントし、息子を完全に信頼していると表明した。

 ドナルド・ドランプ(Donald Trump)大統領は選挙運動中にハンター氏を繰り返し非難し、「堕落した」バイデン家は「犯罪組織」だと主張していた。

 バイデン氏は17日に放送されたCBSテレビの番組「ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーブン・コルベア(The Late Show with Stephen Colbert)」に妻のジル(Jill Biden)氏と出演し、「私たちは息子に大きな信頼を寄せている」と語った。

 また、「彼に向けられた非難のいずれについても、私は心配していない。それは私を揺さぶるために利用されている。これは一種の反則行為だと思うが」と述べ、「彼が大丈夫なら、私たちも大丈夫だ」と述べた。

 ハンター氏はウクライナと中国での商取引をめぐって、トランプ陣営から頻繁に攻撃を受けている。

 バイデン氏が副大統領だった時期と重なる2014年から2019年にかけて、弁護士でロビイストのハンター氏は、ウクライナのエネルギー企業ブリスマ(Burisma)の役員を務めていた。

 トランプ氏は、バイデン氏がブリスマ、ひいてはハンター氏を守るためにウクライナの検察トップを汚職捜査から外すよう求めたと非難している。

 現在はロサンゼルスを拠点にアーティストとして活動するハンター氏は、商取引で「誤った判断」を下したことがあると認めているが、不正行為については一切否定している。(c)AFP