【1月27日 AFP】米軍の女性兵士が、少しだけおしゃれを楽しめるようになる──米国防総省は26日、女性兵士に髪を伸ばすことや染めること、マニキュアの使用やイヤリングの着用を許可すると発表した。

 米軍の服装規定の改定は、女性兵士に許される髪形の幅が広がる内容となっている。これまでは長髪の場合、「お団子ヘア」にまとめなければならなかったが、ヘルメットがかぶりにくいなど不評だった。

 新規定でも、訓練中および作戦行動中は髪をまとめなければならないが、ポニーテールや編み込みも認められることになった。

 許可される髪形の範囲が拡大することで特に恩恵を受けるのは、髪形についてより多くの選択肢を望んでいたアフリカ系女性兵士だ。新規定では、とにかく戦闘ヘルメットにスムーズに収まればよく、例えば編み込みとねじり巻きを同時にすることもできる。

 逆に短髪については、女性兵士はこれまで最低限の長さを残すこととされていたが、新規定では男性兵士同様、スキンヘッドも許可された。

 また、勤務中のマニキュアやリップの使用も許可された。ただし、青や黒、「消防車のような赤」、紫、蛍光色などは除外されている。爪についても、非常に長くとがった「スティレットネイル」のような極端な長さや形は認められない。

 髪の色についてもナチュラルな色とされ、ピンクや緑、青などは禁止されている。また、髪を染める場合は、染め色と異なる地毛の根元が、3.8センチ以上に伸びてはならないとされている。

 ピアスの着用は基地内では許可されるが、演習中や戦闘中は禁止される。

 今回の服装規定の改定は、マーク・エスパー(Mark Esper)前国防長官の下で、軍内部での人種差別やマイノリティーの不当な扱いに関する調査の一環として行われた見直しの結果、実施された。(c)AFP