【12月29日 AFP】ドイツ保健当局は29日、英国で急速に感染が拡大している新型コロナウイルスの変異種について、先月には既にドイツに入っていたと発表した。同国北部で死亡した患者から同じ種が検出されたという。

 ニーダーザクセン(Lower Saxony)州保健省はこの変異種に関する発表で、研究者らが「11月に感染した患者から見つかった変異株B1.1.7の解析」に成功したと明らかにした。

「英イングランド南部で確認された感染症例の多数を占める」変異種と同じ種だとしている。

 感染していたのは既往症がある高齢男性で、後に死亡。妻も感染していたが回復した。

 発表によると、2人は11月半ばに英国に旅行した娘が帰国した後に感染。娘が変異種に感染したのは「ほぼ確実に」英国だとみられているという。

 ドイツはこれまで、変異種の感染者は24日にロンドンから空路で帰国した女性1人のみと報告していた。(c)AFP