【12月21日 AFP】ドイツのイェンス・シュパーン(Jens Spahn)保健相は20日、英国で見つかった感染力の強い新型コロナウイルス変異種について、開発済みのワクチンが有効だとする欧州連合(EU)の専門家らの見解を明らかにした。

 シュパーン氏は公共放送ZDFに対し「欧州各当局の専門家らとの協議」を引用して、「これまでに分かっている全情報に基づけば(中略)ワクチンへの影響はない」と説明。開発済みのワクチンは今後も「同様に効果的だ」と述べた。

 シュパーン氏は特に、米製薬大手ファイザー(Pfizer)と独製薬ベンチャーのビオンテック(BioNTech)が共同開発したワクチンに言及した。このワクチンは英米などで接種が始まっており、欧州医薬品庁(EMA)も間もなく認可する見通しだ。

 独保健省によると、EUの専門家らは20日に会合を開き、ドイツからは国立ロベルト・コッホ研究所 (RKI)の公衆衛生担当者らが参加した。ドイツは現在EU議長国を務めており、EUとしての変異種への対応を協議するため、21日にも専門家会議を主催するという。(c)AFP