【12月11日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)の世界王者ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は10日、新型コロナウイルス感染から回復し、今週末に行われる最終戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2020)でレースに復帰することが承認された。

 35歳のハミルトンは6日に決勝が行われた第16戦サキールGP(Sakhir Grand Prix 2020)を欠場していたが、バーレーンで10日間の隔離期間を終えた後、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で複数回の陰性が確認されたと、国際自動車連盟(FIA)とメルセデスが認めた。

 ハミルトンは2007年のオーストラリアGP(Australian Grand Prix)でF1デビューを果たして以来、265レース連続で出場し、GPを欠場するのは今回がキャリアで初めてだった。

 一方、代役としてサキールGPに出場したジョージ・ラッセル(George Russell)は、本来の所属チームであるウィリアムズ(Williams)に戻ることになる。

 22歳の同選手は、サキールGPで一時は衝撃的な優勝を果たすかと思われたが、ピットストップで珍しい作業ミスがあったことに加えて終盤にはタイヤのスローパンクチャーにも見舞われ、結局9位でフィニッシュ。レーシングポイント(Racing Point)のセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)に初優勝を譲る結果となり、レース後には「がっかり」したと話していた。

 今回のパフォーマンスにより、来季はハミルトンとタッグを組む可能性も取り沙汰されているラッセルだが、2021年シーズンもウィリアムズに残留するとコメント。「結局のところ、自分には契約があって2021年もウィリアムズのドライバーだ」と自分の立場を明確にした。

 またラッセルは6日のレース後、メルセデスのトト・ヴォルフ(Toto Wolff)チーム代表が来季の選択肢に悩むことを期待すると発言していたが、まじめなコメントではなかったとして、「あれは、その場の勢いで何気なく言ったことだ」「気持ちが高ぶっていたりしたのは確かだ。自分には契約があって2021年もウィリアムズのドライバーだ」と語った。(c)AFP