■「死ぬか、勝つか」

 シンさんらデモ参加者数十人はトラクター6台を使って、食料をパンジャブ州とニューデリーの中間に位置するハリヤナ(Haryana)州とデリーとの境に配送している。

 食事は、野営地に設置された多数の仮設キッチンで作られており、シンさんはそのうちの一つを監督している。ボランティアが大鍋で調理された食事を出す脇では、カラフルなターバンを巻いた農民が道路に長い列をつくり、あぐらをかいている。

 風呂の代わりにバケツの水や、タンカーにつながれたホースで体を洗う人もいる。

 シンさんは夜には自分のトラクターに戻り、スマートフォンのチャットアプリを使って村で待つ家族に、抗議運動の最新情報を伝える。村全体が抗議活動を支持している。約2ヘクタールの農地を所有するシンさんは「未来の世代のためにここにいる」と語った。

 シュバイク・シン(Shuvaik Singh)さん(75)も、警察が催涙弾や放水砲を使用した初日から抗議デモに参加している。

 シュバイクさんはAFPに対し「われわれは干ばつや飢饉(ききん)を経験してきたが、心配したことはない。銃弾も放水砲もわれわれを止められない」と述べ、三日月形のおのを取り付けたつえを握り締めた。

「新法はわれわれを奴隷におとしめるものであり、受け入れるわけにはいかない。必要ならば武器を使うつもりだ。だが、新法が撤回されないなら家には帰らない。家族に顔向けできない」と話した。「死ぬか、勝つかだ」 (c)AFP/Jalees Andrabi, with Money Sharma