【11月19日 AFP】エチオピア軍参謀長は19日、同国の少数民族で軍と衝突しているティグレ(Tigray)人として世界で最も知名度が高い、世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長が、ティグレが統治するティグレ州を利するために圧力をかけ、ティグレの武器入手を支援していると非難した。

 ベルハヌ・ジュラ(Berhanu Jula)参謀長は記者会見で、ティグレ州の政党「ティグレ人民解放戦線(TPLF)」をテドロス氏が「ありとあらゆる手を尽くして」を支援していると述べた。アビー・アハメド(Abiy Ahmed)首相は、同州における軍事行動の標的はTPLFだと公言している。

 昨年ノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)を受賞したアビー氏は、自身が2018年に首相に就任するまで約30年にわたって権力を掌握したTPLFが、自身の政権の不安定化を画策していると主張している。

 アビー氏が同国に法と秩序を取り戻すために必要不可欠としている軍事行動は3週目に突入。これまでに数百人が死亡、数万人が隣国のスーダン国境に押し寄せている。(c)AFP