【11月14日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のトト・ヴォルフ(Toto Wolff)チーム代表は13日、ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)との契約交渉をシーズン終了まで引き延ばすことで、ドライバーとチームの間に契約延長を修正する余地がなくなるのではないかという指摘を一蹴した。

 オーストリア出身のヴォルフ氏は、ハミルトンが史上最多記録に並ぶ通算7度目のドライバーズ選手権制覇を目指している今季第14戦のトルコGP(Turkish Grand Prix 2020)を控えた記者会見で、同選手の競技への熱意や決意を称賛した。また、(契約交渉の先延ばしは)「互いに合意したこと」と明かすと、「両方のタイトル(ドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権)を確定させた上で、もっとリラックスしたアプローチで将来を話し合うことが重要だ」と述べた。

 ハミルトンは1日に行われた第13戦エミリアロマーニャGP(Emilia-Romagna Grand Prix 2020)決勝で優勝した後、引退を考えているとほのめかしていたが、10日には来季もメルセデスに残留する意向を示して契約に前向きな姿勢を見せていた。

 ヴォルフ氏はこの短期間の出来事は問題にしておらず、「不安を感じる」ことはなかったと強調。「(心配は)ない」と答えると、「まったく不安はなく、お互いに程よい距離を保っている。われわれは彼を必要としていて、彼もメルセデスのマシンに乗ることを望んでいる。なぜなら、このチームには競争力があるからだ。だから、良いバランスが保たれているのは明白だ」と語った。

 同代表はまた、ハミルトンが他人と一線を画しているのは、自身のレベルアップをひたむきに追求する姿勢であると指摘し、「この数年間で実感したのは、どうすればもっと向上できるかという彼の飽くなき自己分析力だ」「彼は弱点を自覚してそれに立ち向かうすべに非常にたけている」と話した。

「それに彼はこの数年間でレースドライバーとしても、プライベートの一個人としても成長している」「成長する上で自分の欠点を認められない環境にいる人間として、それは非常に珍しい資質だといえる」「F1内外の多くの人はとても負けず嫌いで、自分に足りない部分を自覚することが非常に苦手だ。それで、自分の成長を止めてしまっている」 (c)AFP