【11月13日 AFP】女性ドライバーのみが参戦するモータースポーツ選手権のWシリーズ(W Series)が、来季からフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)と提携して同GPレースが行われる週末に8レースを開催すると、主催者が12日に明らかにした。具体的なレース会場と日程は後日発表される。

【写真】43年ぶり女性F1レーサー誕生へ前進、ウィリアムズが開発ドライバー契約

 1.8リットルエンジンを搭載したフォーミュラ3(F3、FIA F3選手権)と同様のマシンを使用するWシリーズは、2019年に最初のシーズンが行われたが、2020年シーズンは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で中止された。

 Wシリーズのキャサリン・ボンド・ミュール(Catherine Bond Muir)最高経営責任者(CEO)は、F1との今回のタイアップがシリーズを世界的な競技に押し上げるとして、「最初のシーズンが大成功に終わり、Wシリーズは2021年以降のF1とのパートナーシップを大変喜んでいる」と述べた。

 F1では今年はじめ、平等の実現に取り組むためのイニシアチブ「We Race As One」が立ち上げられた。F1のマネジング・ディレクターを務めるロス・ブラウン(Ross Brawn)氏は、「Wシリーズをパートナーとして迎え、8レースを開催することは、われわれにとってとても重要なことだ」と話していた。

「Wシリーズは2019年に開始したときから、大勢にとって道しるべとなっている。あらゆる人にこの競技の最高レベルに到達するチャンスを与えることは、とてつもなく重要であると確信している」

 Wシリーズは女性のモータースポーツ参戦を促進し、男性ドライバーと戦うためのスキルを磨く目的で立ち上げられた。F1の決勝レースに出場した女性ドライバーは、1976年のレラ・ロンバルディ(Lella Lombardi)氏が最後となっている。(c)AFP