【11月3日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)でコンストラクターズ選手権7連覇の新記録を打ち立てたメルセデスAMG(Mercedes AMG)のトト・ヴォルフ(Toto Wolff)チーム代表は、自身の役割を見直す可能性があるとしながらも、エースドライバーであるルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)との輝かしい関係が終わりに向かっているとは考えていない。

 ハミルトンは1日の第13戦エミリアロマーニャGP(Emilia-Romagna Grand Prix 2020)で史上最多記録を更新する93勝目をマークし、チームに今季のドライバーズ選手権のタイトルをもたらしたが、レース後には引退を検討していることを示唆した。

 しかし、ハミルトンの発言を受けヴォルフ氏は同日、「私たちはある意味で一緒だと思う。共生関係にあり、来年に向けて自分たちの心や気持ちがどこにあるかは重要だ」「だがこれまで話してきた通りこれは私のチームだ。メルセデスと共に非常に誇らしい状況におり、どこにも行くつもりはない」と強調した。

「私の役割は変わるかもしれない。それは彼も私に尋ねてきたことであり、物事は何も確定していないと言える」「われわれはこの旅を続けたい。われわれは終わっていない。ルイスと私、そしてチーム全員の関係は終わっていないんだ」

 これに先立ち、通算6度の年間優勝を誇るハミルトンは、チームメートのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)を2位に抑えて優勝し、ドライバーズ選手権で同選手との差を85ポイントに拡大したレース後、来年もF1にいる「保証はない」と語っていた。

 またハミルトンは、長期的な後継者計画を導入して代表の座を離れるとのヴォルフ氏の意向に関して聞かれると、「自分が来年もここにいるかどうかさえ分からないのだから、今それは自分にとって別に心配の種ではない」と答えた。

「彼が今どういう心理状況かはよく分かっている。僕らは多くのことを分かち合い、たくさんの重荷を一緒に背負ってきたと思っている」「僕はずっと長い間ここにいる。少しばかり身を引いて、家族やそういうことにもっと時間を割きたいというのは完全に理解できる」 (c)AFP