【11月12日 AFP】中国スーパーリーグ(1部)の上海上港(Shanghai SIPG)に所属するFWフッキ(Hulk)が、チームと同国サッカー界に対する感謝のメッセージをつづった。これによりフッキは、同リーグでの最後の試合を終えた思われる。

 34歳のフッキは2016年7月、ロシア1部リーグのFCゼニト(FC Zenit)から5580万ユーロ(約69億円)と報じられる移籍金で上海上港に加わると、これまで同チームで142試合に出場し75得点を記録。しかし今年7月には、年末に契約が満了を迎えたら退団すると母国ブラジルのメディアに話したと報じられていた。

 フッキはSNSに「中国サッカー界に対し、誇りや愛情、感謝、リスペクトの気持ちを表したい」と記した。「2016年に中国にやって来てからずっと、全ての人にとてもよくしてもらい、リスペクトを受けた」

 ブラジル代表として48試合に出場し11得点をマークしているフッキは、2018年に上海上港のキャプテンを務め、同胞のオスカル(Oscar dos Santos Emboaba Junior)と共にチームを初のリーグ優勝に導いた。

 しかし、ここ最近は先発起用されないことが何度かあり、チームは今季を4位で終えた。リーグ最終戦となった11日の北京国安(Beijing Guoan)戦ではスターティングメンバーに名を連ねたが、自身リーグ通算100試合目となったこの一戦でゴールを挙げることはできず、試合は1-1の引き分けに終わった。

 ポルトガル1部リーグのFCポルト(FC Porto)でもプレーしたフッキは、この後カタールで集中開催されるAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2020)で上海上港での有終の美を目指す。

 フッキは北京国安戦を前に、中国版ツイッター(Twitter)の「微博(ウェイボー、Weibo)」に「クラブの全ての人に感謝する」と投稿。また、「いつも愛情と敬意を持ってくれたファン」や「常に一致団結し、愛情や友情を持ちながら尊敬し合える関係を築いてくれた選手」に対して謝意を表した。(c)AFP