リバプールダービーはドロー決着、VARで決勝点が無効に
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【10月18日 AFP】20-21イングランド・プレミアリーグは17日、第5節の試合が行われ、リバプール(Liverpool FC)は終了間際の決勝点をビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)に取り消され、エバートン(Everton)とのマージーサイドダービーは2-2の引き分けに終わった。
王者リバプールは、代表戦による中断前の前節でアストン・ビラ(Aston Villa)に喫した2-7の悪夢を払拭(ふっしょく)したかったが、ジョーダン・ヘンダーソン(Jordan Henderson)の決勝点はオフサイドの判定で取り消された。
2010年からダービーで勝てていないエバートンは、本拠地グディソン・パーク(Goodison Park)で数々の判定に助けられ、リバプールと3ポイント差の首位をキープした。
リバプールを率いるユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は、10人の相手から後半アディショナルタイムにヘンダーソンが奪った決勝点が、その前にサディオ・マネ(Sadio Mane)のオフサイドがあったとして無効とされた不可解なジャッジに首をかしげた。
また、指揮官は前半のビルヒル・ファン・ダイク(Virgil Van Dijk)に対するエバートンのGKジョーダン・ピックフォード(Jordan Pickford)のプレーにカードが出ず、PKも与えられなかったことにも納得しなかった。
「重大な局面がいくつもあった」とコメントしたクロップ監督は、「ヘンダーソンの得点だけ振り返るが、あれはオフサイドではなかった。自分が見た映像ではオフサイドはなかったが、誰かがそう判断したのであればオフサイドだったのだろう」と悔しさをにじませた。
リバプールは3分にマネのゴールで先制したが、その数分後にファン・ダイクがペナルティーエリア内でピックフォードから危険なレイトタックルを受けると風向きが大きく変わった。VARの検証でファン・ダイクはその前にオフサイドポジションにいたと判定され、ピックフォードは幸運にも退場を免れた。
このプレーでファン・ダイクは負傷交代となり、リバプールはオランダ代表DFの圧倒的な高さを失ったことで19分にマイケル・キーン(Michael Keane)に同点ゴールを許した。
リバプールは72分にモハメド・サラー(Mohamed Salah)の得点で勝ち越したものの、エバートンはその後ドミニク・キャルバート・ルーウィン(Dominic Calvert-Lewin)の今季公式戦10点目で再び追いついた。
90分にエバートンは、ティアゴ・アルカンタラ(Thiago Alcantara do Nascimento)に対する危険なタックルでリシャルリソン(Richarlison)が一発退場となったものの、最後はVARにまたしても救われて勝ち点1を積み上げた。(c)AFP/John WEAVER