【10月11日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の専属医ショーン・コンリー(Sean Conley)医師は11日、新型コロナウイルス検査で陽性になっていたトランプ氏が他人に感染させる恐れはなくなったと発表した。

 同日発表した声明でコンリー医師は、米疾病対策センター(CDC)が定めた隔離を安全に終了できる条件をトランプ氏が満たした上に、同日朝トランプ氏から採取した検体のPCR検査の結果、現在の基準では、他人に感染させるリスクがあるとは認められないことが分かったと述べた。

 コンリー医師は、検査結果はトランプ氏の体内でコロナウイルスが活発に増殖していることを示す証拠はもはやないことを示しており、トランプ氏のウイルス量(血液中のウイルスの濃度)も減りつつあると述べたが、トランプ氏の体内からウイルスがなくなったかどうかについては触れなかった。

 コンリー医師は、トランプ氏は熱もなく、症状も「改善した」と述べ、トランプ氏が「活発なスケジュールに戻る」中、観察を続けるとしている。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)に関して社会に対し透明性に欠けていると批判されているコンリー医師は、トランプ氏に新型コロナウイルス感染症の症状が最初に出てから10日たっていると指摘。トランプ氏は最初に症状が出てから1日後の今月2日に入院。5日に退院してホワイトハウス(White House)に戻り、大統領選の選挙運動を再開した。(c)AFP