【10月7日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2020)は6日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第12シードのディエゴ・シュワルツマン(Diego Schwartzman、アルゼンチン)は、全米オープン(US Open Tennis Championships 2020)王者で第3シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)を7-6(7-1)、5-7、6-7(6-8)、7-6(7-5)、6-2で下し、四大大会(グランドスラム)では自身初となる4強入りを果たした。

 フルセットに及ぶ長丁場を制した28歳のシュワルツマンは決勝進出を懸け、10代のヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)をストレートで下した12度の大会制覇を誇る第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と対戦する。

 全仏の直近2大会で準優勝しており、今大会の4回戦では世界ランキング239位のユーゴ・ガストン(Hugo Gaston、フランス)を3時間半のフルセットマッチの末に下していたティエムにとっては、望ましくないマラソンマッチとなってしまった。

 シュワルツマンは「ドミニクは偉大な選手の一人。親友であり、彼をとてもリスペクトしている」とコメントした。

「だから、私にとってこの勝利はとても特別なもの。第2セットと第3セットでは少し気が変になっていたし、多くのチャンスがあったから自分自身に怒鳴り声を上げた」

 全仏オープンの前哨戦として行われたイタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2020)では、準々決勝でナダルを撃破しているシュワルツマンは「けれど、今夜は勝利に値した」と続けた。

 一方、5シーズン連続となる全仏オープンでの4強入りを目指していたティエムは、シュワルツマンの47本に対し65本のウイナーを記録するも、81本のアンフォーストエラーを犯した。

 両者合わせてブレークが19度あり、今大会で2番目に長い5時間8分の一戦に敗れたティエムは「きょうは限界を超えていた」と語った。

「ネットでは彼に、勝者に値するとただ伝えた。今回の勝利で、彼は初のトップ10入りだろう」「それも素晴らしい成果だ」 (c)AFP/Dave JAMES