【9月30日 Xinhua News】中国広東省(Guangdong)深圳税関はこのほど、660人の警察官を動員して密輸の一斉取り締まりを行い、深圳市(Shenzhen)、恵州市(Huizhou)、汕尾市(Shanwei)などで合わせて60人の容疑者を逮捕したと明らかにした。現場で、密輸されたダイヤモンドなど宝石300点以上、携帯電話、パソコン、帳簿などの証拠品を押収した。調べによると、この密輸グループは2015年から現在までに30億元(1元=約15円)を上回る宝石を密輸していた。

 警察のこれまでの捜査によると、密輸の方法はまず中国国内の荷主チームが国外の複数の宝石業者に宝石を発注し、集荷チーム、通関チームが香港地区で宝石を受け取る。そして「運び屋」や中国内地と香港間の往来が可能な「ダブルナンバー」プレートの車両などを使い、体やトラックに宝石を隠して深圳市の羅湖口岸(通関地)、皇岡口岸などから中国本土に密輸。その後、宝石を荷主に直接渡すか、宅配便などによって国内の他の荷主へ送っていた。

 深圳市は中国の主要宝石加工拠点の一つで、全国の宝石取引量の80%以上を占めており、宝石の設計、加工企業約2千社が集中している。(c)Xinhua News/AFPBB News