【9月20日 AFP】メキシコの首都メキシコ市郊外で進められている新空港の建設現場で、膨大な数のマンモスの骨が見つかった。

 マンモスの骨が発見されたのはメキシコ市北端のスンパンゴ(Zumpango)で、はるか昔は湖底だった場所だ。

 発掘チームを率いるヘスス・カントラル(Jesus Cantoral)さんはAFPの取材で「100体以上のマンモスやラクダ、馬、バイソン、アンテロープ、魚類、鳥類、げっ歯類の骨が、すでに発掘されている」と語った。

 昨年10月の発見以降、骨は194か所から出土した。そのほとんどは、1万〜2万5000年前に生息していた個体のものと推定されている。専門家らは、マンモスが食べ物と水を求めて当時この場所にあった湖を訪れていたと考えている。

 メキシコではこれまでにも幾度となくマンモス骨が見つかっている。

 1970年代には、メキシコ市北部で行われていた地下鉄工事の現場でマンモスの骨が出土している他、2012年にもメキシコ市郊外の下水処理場の建設現場で、マンモスやその他氷河期時代の動物の骨が多数発見されている。

 そして昨年、首都郊外トゥルテペック(Tultepec)の新空港の建設現場近くでのマンモス14頭分の骨が見つかった。(c)AFP/Yussel Gonzalez