【9月10日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)ドライバーのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)が9日、今季限りでレーシングポイント(Racing Point)を離脱すると発表した。これにより通算4度の総合優勝を誇るセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が同チームに加入する可能性が出てきた。

 今季終了後にフェラーリ(Ferrari)を去るベッテルだが、現時点では今後の動向を明確にしていない。

 レーシングポイントの前身、フォースインディア(Force India)時代の2014年にチームに加入した30歳のペレスは、新型コロナウイルスに感染したため今季第4戦の英国GP(British Grand Prix 2020)と第5戦の70周年記念GP(70th Anniversary Grand Prix)を欠場した。

 ペレスは自身のツイッター(Twitter)で、「厳しい時期もこのチームに賭けてきたので少しつらい。われわれはどうにか壁を乗り越えてきた。複数のチームメートの職を守ったことを誇りに思っている」と心中を明かした。

「プランBはない。この世界でレースを続けていきたいが、それは全ラップで100パーセントを注ぎ続ける意欲を自分に持たせてくれるプロジェクトを見つけられるか次第だ」

 2021年シーズンからレーシングポイントは、カナダ出身の富豪ローレンス・ストロール(Lawrence Stroll)氏が資金を投じたアストンマーティン(Aston Martin F1)に名称を変更する。

 メルセデスAMG(Mercedes AMG)のマシンで使用されていたブレーキダクトを模倣したとライバルチームから訴えられたレーシングポイントは6日、F1規則に違反したとして科された15ポイントのはく奪処分と40万ユーロ(約5000万円)の罰金に対する異議申し立てを取り下げている。(c)AFP