【8月14日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレーシングポイント(Racing Point)のセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)は13日、先月のハンガリーGP(Hungarian Grand Prix 2020)後に母国メキシコに帰国する決断をしたことについて自己弁護した。

 母国から戻って受けた検査で新型コロナウイルスの陽性が判明し、今季第4戦の英国GP(British Grand Prix 2020)と第5戦の70周年記念GP(70th Anniversary Grand Prix)では代役のニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)にシートを譲ったペレスは、「すべてビデオに撮影していた」「ハンガリーGPの後に行ったり訪れたりした場所、それに自分のあらゆる行為もだ。すべて細心の注意を払っていたし、厳しい規制の範囲内だった」と強調した。

「何が起きていたかよく分かっていた。自分は運がなかっただけだと思う。パドックにいる他の人たちと違うことは何もしていなかった」「だから、ウイルスをもらったのはただのアンラッキーだ。不運ではあったけれど、誰にでも起こりえることだから批判を受けるつもりはない。自分はアンラッキーだっただけだ」

 ペレスはこの日の検査で陰性となり、再びパドック入りと今週末の第6戦スペインGP(Spanish Grand Prix 2020)への出場が認められた。母国に帰国したのは事故で負傷し入院した母親を見舞うためだと説明すると、中南米諸国で新型コロナウイルスが大流行している国の一つであるメキシコに滞在したのは2日間だけだったと明かした。

 特に症状は出ないまま新型コロナウイルスから回復したペレスは、自身の生活習慣を変えるつもりはないとして、「率直なところ、以前から僕らはかなり慎重だったし、とても用心していたから、陽性だろうと陰性だろうとやることは何も変わらない」「手順はとても似通っていて、すでにさまざまな予防対策が施されている。これまで自分やチームがしてきた以上のことをしたり、それ以外のことをしたり、何かを変えたりするようなことはない」と話した。(c)AFP