【8月30日 AFP】テニス、ウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2020)の女子シングルス決勝に進出していた大会第4シードの大坂なおみ(Naomi Osaka)が、左太ももの負傷のため試合前に棄権した。全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)の自身初戦までは2日しかない。

 大坂は「残念ながらけがで棄権せざるを得なかった」「きのう、第2セットのタイブレークで左脚の太ももを痛め、一晩では思ったほど回復しなかった」とコメントした。大坂の棄権により、ビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)にタイトルが転がり込んだ。

 同じ会場で行われる全米オープンで第4シードに入っている大坂は、31日のナイトセッションで土居美咲(Misaki Doi)との1回戦が予定されているが、プレーできる状態まで回復するかは本人も定かではない。大坂は「まったく分からない」「可能性を残せたこと、時間が足りることを願うだけ」と話した。

 出産後初タイトルを手にしたアザレンカも「一刻も早い回復を祈っている」「奇跡的な回復を見せてほしい」と願った。

 大坂は、試合後のリカバリーの一環としていつも使っていた氷風呂が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策で使えなくなったことを嘆き、「一つだけ、悲しいというほどじゃないけど、少し残念だったのは、フィジオルームの氷風呂がなくなっていたこと。いつも試合後はそこを使っていたから、慣れないといけないと感じている」と話した。(c)AFP