【8月27日 AFP】(更新)女子テニスの大坂なおみ(Naomi Osaka)は26日、米ウィスコンシン州で非武装の黒人男性が警官に銃撃された事件に抗議するため、27日に予定されていた全米オープン(US Open Tennis Championships 2020)の前哨戦、ウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2020)の準決勝を棄権すると発表した。

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 四大大会(グランドスラム)で通算2勝を挙げている大会第4シードの大坂は、31日に開幕する全米オープンの会場にもなっている隔離環境下で、第14シードのエリーゼ・メルテンス(Elise Mertens、ベルギー)と対戦する予定だった。

 ツイッター(Twitter)にコメントを載せた大坂は、「私はアスリートである前に黒人女性。今は私のテニスを見てもらうよりも、一人の黒人女性として早急に対処しなければならない、より重要な問題があるように感じる」と述べた。

「私がプレーしないことで何か劇的なことが起きるとは思わない。でももし白人が多数を占めるスポーツの中で会話が始まれば、正しい方向に進む一歩になると思う」

「警察の手による黒人惨殺が続くのを見ていると、率直に言って吐き気がする。数日おきに新しいハッシュタグが出現することに疲れ切っているし、何度もこういう同じ会話が繰り返されることに心からうんざりしている。いつになったら十分になるの?」

 大坂は、23日に米ウィスコンシン州ケノーシャ(Kenosha)でアフリカ系米国人のジェイコブ・ブレーク(Jacob Blake)さん(29)が発砲されたことに抗議し準決勝を棄権。この事件を受けて米プロバスケットボール(NBA)では、ミルウォーキー・バックス(Milwaukee Bucks)が26日に予定されていたプレーオフの試合をボイコットしている。

 これにより同日行われる予定だったNBAの試合はすべて延期となり、米大リーグ(MLB)と米女子プロバスケットボール(WNBA)でも試合が延期になった。(c)AFP