【8月7日 AFP】レバノンの首都ベイルートで起きた大規模な爆発で、検察当局は6日、現場となった港湾地区の職員16人を拘束したと発表した。一方、同市を訪れたフランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は、爆発の原因をめぐる国際調査の実施を呼び掛けた。

 検察当局は、ベイルート港湾地区の職員18人を聴取し、このうち16人について、さらなる調査のため拘束を続けていると発表。拘束された人々には、港湾・税関職員のほか、整備員とその監督者らが含まれるという。

 4日に起きた爆発では、市内の大部分が壊滅的な被害を受け、130人以上が死亡、少なくとも5000人が負傷。レバノン当局は、港の倉庫にあった2750トンの硝酸アンモニウムに引火したことが爆発につながったと説明している。

 レバノン国民の多くは、爆発は政府の無能さの現れだとして怒りをあらわにしており、爆発の危険性が高い物質が何年も倉庫に放置されていた経緯に疑問を呈している。

 国内外では独立調査を求める声が上がっており、6日にベイルートを訪れたマクロン大統領も記者団に対し、「隠し立てを防ぎ、疑念を生まないためには、国際的で、開かれ、透明性ある調査が必要だ」と述べた。(c)AFP