【8月4日 AFP】フランスは3日、中国政府が香港国家安全維持法を施行したことを受けて、香港との犯罪人引き渡し条約を停止すると発表した。

 仏外務省は声明を発表し、国家安全維持法は香港の「一国二制度」の原則に疑問を投げ掛けるものと批判。「最近の動向を考慮し、香港との犯罪者引き渡し条約の批准を進めない」意向を示した。

 中国と西側諸国との関係は中国のイスラム系少数民族ウイグル人への対応や通信機器大手の華為技術(ファーウェイ、Huawei)の動きをめぐって悪化しており、国家安全維持法の導入によって両者の緊張はさらに高まっている。

 香港との犯罪人引き渡し条約については、これまでに英国やドイツも停止を明らかにしている。(c)AFP