【8月26日 AFP】米テキサス州の弁護士モニカ・ハフト(Monica Haft)さん(51)は前回2016年の大統領選ではドナルド・トランプ(Donald Trump)氏に投票したが、すぐにそのことを後悔した。長い間ずっと共和党員だったハフトさんは、11月の次期大統領選まで約70日ばかりとなった今、同じ過ちは繰り返すまいと誓っている。

 トランプ氏に幻滅した他の保守派の人々も、共和党の長年の牙城であるテキサス州での投票で民主党の大統領候補ジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領を支援する側に回ることを、ハフトさんは期待している。

 トランプ政権をまるで「ホラーショー」だと言うハフトさんは、保守的な街ダラス(Dallas)でAFPの取材に応じ、新型コロナウイルスによる危機対応への不手際や大統領として全般的な適性の欠如を理由に挙げ、「彼を追い出さなくちゃいけない」と語った。「あと4年間もこれが続いたら、私たちの国はどうなってしまうのか、想像もできない」

 2020年米大統領選の行方を握るのは、前回はトランプ氏に投票したが、今回はしないかもしれないという有権者だ。ハフトさんは、自分と同じように「うんざりし、自分を恥じている」共和党支持者が、テキサス州で民主党候補の勝利を後押しすると予想している。テキサス州でバイデン氏が勝てば、1976年以来の民主党の勝利となる。

 親戚からひんしゅくを買ったり、ソーシャルメディアで「友達」リストから外されたりしても、ハフトさんの目には、はっきりとトランプ離れが見えている。「周りの友人や同僚でも、トランプに投票して後悔している人たちがいる。それから前回の大統領選で投票しなかった共和党員で、今回はバイデンに投票すると言っている人たちもいる」