【7月12日 AFP】20F1第2戦のシュタイアーマルクGP(Styrian Grand Prix 2020)は11日、予選が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)の王者ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)がポールポジションを獲得した。

 前日のフリー走行では苦しんだハミルトンだが、本来の調子を取り戻し、雨にたたられた難しいコンディションで過去最高レベルの予選パフォーマンスを発揮。1分19秒273の最速ラップを刻み、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)になんと1.2秒差をつけた。

 この日は大雨の影響で3回目のフリー走行が中止になり、予選の開始も45分遅れたが、ハミルトンは見事な走りで格の違いを見せ、最高にウエットなコンディションを得意とするドライバーだという評価を証明した。レッドブル・リンク(Red Bull Ring)でのポール獲得は3回目、通算では89回目となった。

 ハミルトンは「何ともやっかいな日だった」「この天候だから、誰にとっても非常に難しく、時間帯によっては前が見えなかったけど、僕はこういうのが大好物だ。思い切りハイドロプレーニング現象に出くわして、びっくりしたけどね」と話した。

 3番手にはフェラーリ(Ferrari)加入が決まっているマクラーレン(McLaren)のカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)が入り、同じレッドブル・リンクで行われた開幕戦のオーストリアGP(Austrian Grand Prix 2020)を制したメルセデスのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)を上回った。

 5番手にはルノー(Renault)のエステバン・オコン(Esteban Ocon)、6番手にはマクラーレンのランド・ノリス(Lando Norris)が入ったが、ノリスは10日のフリー走行1回目でイエローフラッグを無視したため、3グリッド降格の処分を受けている。

 そのため、7番手だったレッドブルのアレクサンダー・アルボン(Alexander Albon)が一つ昇格し、これにアルファタウリ(AlphaTauri)のピエール・ガスリー(Pierre Gasly)、ルノー(Renault)のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)が続いた。

 フェラーリは開幕戦と同様に苦戦し、セバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が10番手、シャルル・ルクレール(Charles Leclerc)は11番手となった。さらにルクレールはアルファタウリのダニール・クビアト(Daniil Kvyat)に対する進路妨害により、3グリッド降格の処分を受けている。(c)AFP