【7月12日 AFP】4度のフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)王者に輝いたアラン・プロスト(Alain Prost)氏は11日、来年マクラーレン(McLaren)に移籍するダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)の後任として、ルノー(Renault)がセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)ではなくフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)と契約したのは、モチベーションの高さにより説得力があったことが理由だと語った。

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 ルノーでアドバイザーを務めるプロスト氏によれば、チームは現在フェラーリ(Ferrari)に所属するベッテルだけでなく、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)とサインを結ぶことも検討していたが、同じ理由でアロンソを選んだという。

 プロスト氏は「(選択肢として)フェルナンド・アロンソ、セバスチャン・ベッテル、バルテリ・ボッタスという偉大なチャンピオン3人がいた」とした上で、「セバスチャンはモチベーションが明白ではなかったという点で少しはっきりしなかった。バルテリも今ベストなマシンを持っているという点で難しかった」と話した。

「後任としてのオプションではなく、うちのプロジェクトに対して意欲に満ちた人がほしかった」

 またプロスト氏は、来年40歳の誕生日を迎えるアロンソ本人と年齢やモチベーションについて話をしたと明かした。アロンソは2018年にマクラーレンを離脱する直前にネガティブな態度が広く報じられていたが、プロスト氏は「彼はすごく変わったと自分で言っていたし、離れている間に成熟したと話していた」と付け加えている。

 さらに、ルノー時代の2005年と2006年にタイトルを獲得したドライバーとしての能力ではなく、マーケティング目的で契約したのではないかとする見方についても否定し、「マーケティングのためだけに決断を下すのはミスにつながる。F1のすべてのマニュファクチャラーがコストを削減しようとしているのは確かだがね」「マーケティング的な側面があるのは当然だが、それがメインの理由ではない」と述べた。(c)AFP