【7月4日 AFP】陸上競技の不正防止機関「アスレチックス・インテグリティ・ユニット(AIU)」は3日、反ドーピング規則に違反したとして、男子マラソンの元世界記録保持者であるウィルソン・キプサング(Wilson Kipsang、ケニア)に4年間の資格停止処分を科したと発表した。

 AIUによれば、現在38歳のキプサングは「居場所報告の不履行に加え、虚偽の証拠および証言を提出する改ざん」をした。処分は2020年1月10日から有効となり、2019年4月12日以降の全記録は無効となる。

 2013年の第40回ベルリン・マラソン(40th Berlin Marathon)で当時の世界新記録を樹立したキプサングは、現世界記録保持者のエリウド・キプチョゲ(Eliud Kipchoge、ケニア)にフルマラソンで勝ったことがある唯一の選手。2012年のロンドン五輪では銅メダルに輝いたほか、数々の大会を制した実績を持つ。(c)AFP