【6月18日 AFP】米大リーグ(MLB)機構のロブ・マンフレッド(Rob Manfred)コミッショナーが17日、給与に関する交渉が難航していた米大リーグ選手会(MLBPA)のトニー・クラーク(Tony Clark)専務理事と協定の「枠組み」を構築したと明かし、新シーズンの開幕に向けて一歩前進した。

 大リーグは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で開幕が延期となって2か月以上が経過しており、MLB側はシーズンを短縮して行う意向だが、給与面で合意が得られず行き詰まっている。

 15日にシーズンが中止になる恐れがあると話したマンフレッド氏は、16日にクラーク氏とアリゾナ州フェニックス(Phoenix)で数時間にわたり会談したという。

「われわれは共同で枠組みを構築して会議を終えた。この合意は、協定の基礎となる可能性を持ち、それぞれの構成員との話し合い次第となる」

 米紙ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)は、MLB側の新しい提案には、選手の給与の全額日割り計算が含まれていると報じた。選手会側は、プレーした試合数に比例した割合の給与だけしか受け取れないこれまでの三つの提案に二の足を踏んでいた。

 計画ではレギュラーシーズン60試合と16チームによるプレーオフを行うシーズンが、7月19日か20日に開幕すると同紙は伝えている。

 選手会側はそれよりも長いレギュラーシーズンを望んでおり、今回の会談に近い人物は同紙に対し「合意はない。原則でさえもだ」と話したという。(c)AFP