【6月3日 AFP】全米テニス協会(USTA)が、8月のウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2020)をニューヨーク開催に変更し、全米オープン(US Open Tennis Championships 2020)との「ダブルヘッダー」にすることを提案している。米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)が2日に報じた。

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 報道によれば、提案は新型コロナウイルスの感染拡大の脅威から大会を守ることが目的で、男子プロテニス協会(ATP)と女子テニス協会(WTA)の両方が検討中だという。承認されれば選手が一つの場所にとどまることができるため、長距離移動に伴う感染のリスクを減らせる。

 会場はどちらもフラッシング・メドウズ(Flushing Meadows)のビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター(USTA Billie Jean King National Tennis Center)で、日程は動かさず、ウェスタン&サザンオープンは8月17日から23日の開催、全米オープンは31日の本戦開幕が予定されている。

 ニューヨークが新型ウイルス感染の米国内の中心地になる中で、全米オープンについては予定通りに開催できるのかという懸念が高まっており、会場がフロリダ州やカリフォルニア州に変わる可能性もあるという報道も出た5月には、USTAが緊急対策プランを「精力的に」練っていると発表していた。

 それでも、大会のためにニューヨークへ来たい選手がどれだけ現れるかは分からず、また開催するのであれば無観客がほぼ確実であることから、ニューヨーク・タイムズ紙は、大会をめぐる不透明な状況は変わらないと伝えている。

 USTAは、6月末までには最終判断を下したいと話している。(c)AFP