【6月2日 AFP】フランステニス連盟(FFT)のベルナール・ジウディセリ(Bernard Giudicelli)会長は1日、再編成された全仏オープン(French Open 2020)について、満員の状態で行うのが理想だと述べたが、観客の入場可否を決められるのは政府だけだと認めた。

 当初のスケジュールなら現在2週目を迎えていたクレーコートでの四大大会(グランドスラム)は、新型コロナウイルスの影響で4か月延期になった。

 5月から6月に行われるはずだった全仏オープンのチケットは、振り替えではなく払い戻しとなり、それによって9月20日に開幕予定の大会が無観客で行われるのではないかという懸念を引き起こしている。

 同国出身選手のガエル・モンフィス(Gael Monfils)とのビデオ会議の中で、ジウディセリ会長は「望ましい選択肢は、できるだけ多くの観客をローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)に入れること」と述べた。

「その後は衛生状況に応じて、政府からの指示に合わせる。どれだけの人が入場可能なのかは政府が決める」

 ジウディセリ会長はまた、「他の全メジャー大会同様、ローラン・ギャロスは選手と観客の大会であるため」、主催者は無観客での開催に意欲的ではないと明かした。

「それが、この大会に魔法をかける」

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によって、プロテニス界は3月から中断されており、再開は8月以降になる見通しとなっている。

 四大大会では、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2020)の中止が決定している。全米オープン(US Open Tennis Championships 2020)は行われる予定になっているが、主催者は開催地についてニューヨークからの変更を検討している。(c)AFP