コロナ感染者の「川崎病」類似症例で仏9歳児死亡、同国初
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【5月15日 AFP】(更新)新型コロナウイルスに感染した子どもの中に、「川崎病」に似た症例が相次いでいる問題で、同様の症状を呈していたフランスの9歳の男児が死亡した。主治医が15日、明らかにした。同国でこの種の症例での死者は初めて。
南仏マルセイユ大学病院(Marseille University Hospital)小児科で集中治療を統括するファブリス・ミシェル(Fabrice Michel)教授は、男児は「心停止に伴う神経損傷」の後に亡くなったと明かした。
同院で7日間治療を受け、9日に亡くなった男児は、新型ウイルス検査で陽性だったものの、同ウイルス感染症の症状は示していなかったという。
フランス保健当局によると、3月1日から今月12日までの間に国内で報告された同様の症例は125件。患者の年齢は1~14歳だという。
症状としては、高熱、発疹、腹痛、結膜炎、舌の腫れなどが挙げられている。
新型ウイルスとの関連性が指摘されている今回の症例では、川崎病に比べて、血管炎症や心臓障害が「よりはっきりと目立つ」とされる。
ミシェル教授は、この病気はまれだと強調しながらも、高熱が2日以上続き、関連症状が認められた子どもは、医師の診察を受けるよう促している。(c)AFP