【4月27日 AFP】スペインで26日、政府が新型コロナウイルス対策として世界でもとりわけ厳格に実施していた外出制限措置を緩和したことを受けて、子どもたちは6週間ぶりに屋外で走り回ったり、遊んだり、散歩をしたりすることができた。

 感染拡大の影響が最も深刻な国の一つであるスペインでは、子どもは外出禁止となり、大人は食料品や薬の買い出し、短時間の犬の散歩、緊急で医療機関を訪問する場合のみ、外出を許可されていた。

 しかし26日には首都マドリードでも、久々の外出を楽しむ子どもたちの姿が見られた。

 アルバロ・パレデス(Alvaro Paredes)くん(7)と弟のハビエルくん(4)が心待ちにしていた外出の準備に取り掛かる中、母親のインマクラダ(Inmaculada Paredes)さんは、「子どもたちは本当にもう待ちきれない様子で、とても興奮している。朝6時半に起きて『外に行く、外に行く!』と言っている」と述べた。

 14歳未満の子どもたちは26日以降、最大3人と一緒に親1人の付き添いのもと、午前9時から午後9時までの間で1日1回1時間の外出を許可された。ただし、自宅から1キロメートルの範囲内での外出に限られる。

 子どもへの外出制限をめぐっては国内で批判が強まっており、専門家らは子どもの心身の健康への悪影響を警告していた。

 パブロ・イグレシアス(Pablo Iglesias)第2副首相は先週、6週間にわたる子どもの外出禁止措置を謝罪し、子どもにとって「全く容易なこと」ではなかったと認めた上で感謝の意を表した。(c)AFP/Thomas PERROTEAU