【4月23日 AFP】(更新)中国は23日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)対策として、世界保健機関(WHO)への資金拠出を3000万ドル(約32億円)上乗せすると発表した。

 中国外務省の耿爽(Geng Shuang)副報道局長は定例会見で「わが国は、新型コロナウイルスに対する世界の闘いを支援し、発展途上国の医療システムを強化するために、先の2000万ドル(約22億円)の寄付に加え、追加で現金3000万ドルをWHOへ寄付することを決めた」と発表した。

 耿氏は中国のWHOへの貢献について「WHOに対する、中国政府と国民の支持と信頼を反映」するものだと述べている。

 先週には、WHOにとって最大の資金拠出国である米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が、WHOの新型ウイルス対応が「不適切」だったと非難し、資金拠出を一時的に停止する考えを示している。

 同時にトランプ大統領は、新型ウイルスの大流行に先立ち、WHOが中国国内における感染拡大の深刻さを隠蔽(いんぺい)していたと糾弾。

 さらに、米国の納税者らは年間4億〜5億ドル(約430億〜540億円)をWHOに拠出しているのに対し、「中国の貢献は4000万ドル(約43億円)程度かさらに少ない」と指摘していた。(c)AFP