【4月23日 AFP】世界保健機関(WHO)は22日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行をめぐる「国際的な公衆衛生上の緊急事態」の宣言は、各国が対策を準備・計画する時間を確保できるよう適切な時期に行ったと強調した。WHOはさらに、COVID-19は今後長期にわたり地球上から消えることはないとの見通しを示した。

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 WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長はスイス・ジュネーブでインターネットを通じ行った記者会見で、WHOが1月30日に発令した同宣言について、「振り返れば、われわれは適切な時期に緊急事態を宣言したと思う」と言明。世界には「対応するのに十分な時間があった」との考えを示した。

 テドロス氏はまた、大半の国が今も新型コロナウイルス対策の初期段階にあると指摘。流行を制御できたと思われた国々の一部では感染者が再び増加していると同時に、アフリカや中南米、東欧でも感染が拡大傾向にあることに懸念を示し、「間違いなく、先の道のりは長い。このウイルスは長い間とどまるだろう」と訴えた。(c)AFP