【4月23日 CNS】中国・北京市の「新型コロナウイルス感染症オンライン相談」サイトにアクセスした人が、12日までに234万人に達したことがわかった。中華医学学会眼科分会の王寧利(Wang Ningli)主任委員が13日、明らかにした。

 この無料サイトは2月1日に開始。感染症に関する基礎知識、感染を防ぐ心得、メンタルヘルスケアなどの情報を提供している。オンラインで医学相談も受け付け、専属の医師がすぐに対応して回答している。

 また、2月19日からは湖北省(Hubei)のサイト「健康湖北」とリンク。感染拡大の中心地となった湖北省の苦しむ市民が北京市の専門家に相談したり、感染症に関するビデオを見たりできるようになった。さらに2月23日から、オンライン診療についてのサービスネットワークを開始し、医療機関を紹介。感染拡大で外出も難しい時期に、医師に相談する方法をもたらした。

 3月21日からは海外華人向けのサービスも始め、さまざまな医療サイトの紹介、各地の感染状況の表示、無料のカウンセリング、電話相談などの情報を提供している。

 4月12日まででサイトの利用者は234万7373人に上る。オンライン相談は1万4007件あり、専門家は1万3730件に回答。相談への回答率は98%に達する。

 王氏は「サイトでは感染抑止に必要な態勢・情報を常に増やしてきた。感染症が抑制され、日常生活が戻れば、また新たな問題も起きてくる。今後も科学的知識やメンタルケアの方法などの普及を続けていく」と話している。(c)CNS/JCM/AFPBB News