【4月16日 CNS】中国・北京市では、春の到来に伴い、多くの市民が花を見に市内の公園を訪れている。しかし、都の春景色を散策する遊園客の中には、マナーに反する行為が見受けられる。このため、北京市園林緑化局によると、公園でのマナー違反行為のリストを、市として初めて発表する予定だという。

 次に、一部の重点公園で文明遊園宣伝活動を展開して、マナー違反リストに列記された13の行為をしないよう指導するとしている。

 ボランティア50人は12日、オリンピック森林公園(Olympic forest park)で活動を行った。公園の入り口で、1メートル間隔の安全距離で列をつくり、順序良く入園するよう注意を促した。園中では「マスクをしよう」のプラカードを持って、早く体を動かしたいという思いの遊園客たちに我慢強く「健康を守る防御を忘れずに」と警告していた。

 市の公園の美化、衛生などを管理するため2018年から活動を続けている「北京市緑の使者ボランティアサービス総隊」の劉建華(Liu Jianhua)隊長の話では、100人近いボランティアが12日、オリンピック森林公園、元大都遺跡公園、西山国家森林公園などに出向いて宣伝活動を行ったという。

 北京市園林緑化局の公園管理処の葉向陽(Ye Xiangyang)処長は「4月中旬には13項の違反行為を示した『遊園マナー違反リスト』が正式に発表される。そのうち防疫対策期間の重点違反行為として、マスクをしない、人が密集する、地面にたんを吐く、秩序を守らない、入園チケットを転売するの5項目が盛り込まれる。それ以外に通常の違反行為として、植物を勝手に掘り起こして取る、草花の植え込みに入る、枝を折る、勝手に色を塗ったり字などを彫る、野外バーベキュー、遊泳と釣り、犬を連れての入園、動物を傷つけるという8項目がある」と説明する。

 マナーの宣伝と柔軟な指導と同時に、北京市では法的な管理を強化し、マナー違反に対する罰則もある。例えば、公園内の植物の掘り起こし、花壇と樹木の損壊に対しては50元(約770円)以上100元(約1540円)以下の罰金が科される。(c)CNS-北京青年報/JCM/AFPBB News