【4月17日 AFP】中国スーパーリーグ(1部)の広州恒大(Guangzhou Evergrande FC)は16日、総工費120億元(約1825億円)におよぶ新スタジアムの建設を開始した。

 中国国営新華社(Xinhua)通信によれば、このスタジアムの収容人数はFCバルセロナ(FC Barcelona)の本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)よりもわずかに多い、世界最大規模の10万人になる見込みで、2022年末までに完成する予定だという。

 広州恒大サッカースタジアム(Guangzhou Evergrande Football Stadium)は、同都市が「花の都市(Flower City)」として知られていることにちなみ、スイレンの花に包まれた人目を引くデザインとなっている。

 現在改修が行われているカンプ・ノウの収容人数が10万5000人に拡張されるまで、少なくとも当面の間はここが世界最大のサッカー専用スタジアムになる。

 8度のリーグ制覇と2度のAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League)優勝を誇り、ファビオ・カンナヴァーロ(Fabio Cannavaro)監督が率いる広州は、ホームゲームで平均5万人を動員している。

 中国政府は国内サッカーの振興を積極的に後押ししており、全国で新たな主要スタジアムの建設が進んでいる。

 広州のライバルである上海上港(Shanghai SIPG)も、3万3000人収容のスタジアムを建設しており、2021年に完成する見通し。

 中国は拡張された新方式のクラブW杯(2021 FIFA Club World Cup)を2021年に、第18回アジアカップ(2023 AFC Asian Cup)を2023年に開催する予定で、上海も五輪の招致に関心を寄せている。(c)AFP