仏空母でもウイルス症状、40人経過観察 予定早め帰国へ
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【4月8日 AFP】フランスの空母「シャルル・ドゴール(Charles de Gaulle)」で、一部の乗組員がコロナウイルス感染症の症状を示したことから、派遣先の大西洋から予定を早めて同艦を帰国させると、国防省が8日、発表した。
この発表によると、乗組員約40人が経過観察を受けており、症状がある乗組員は隔離されている。重症者はいないという。
同艦の定員は約2000人。イラクとシリアでイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」と戦う「シャマル作戦(Operation Chammal)」に参加した後、北大西洋条約機構(NATO)の合同演習の一環で大西洋に配備されていた。
地中海に戻る準備を進めており、当初の予定は今月23日だったという。
米国では、海軍の原子力空母「セオドア・ルーズベルト(USS Theodore Roosevelt)」の艦内で発生した新型ウイルス感染対応をめぐり、トーマス・モドリー(Thomas Modly)米海軍長官代行が7日、引責辞任したと、マーク・エスパー(Mark Esper)国防長官が明らかにした。
これに先立ちモドリー氏は、同空母の艦長だったブレット・クロージャー(Brett Crozier)氏を解任。クロージャー氏は国防総省上層部に書簡を送り、乗組員4800人の間でウイルス感染が拡大した深刻な状況を訴えて支援を求めるとともに、同省が十分な注意を怠っていると指摘。この書簡の内容が、メディアに流出していた。(c)AFP