【3月6日 AFP】米議会上院は5日、総額83億ドル(約8900億円)の新型コロナウイルス緊急対策予算案を、超党派の圧倒的賛成多数で可決した。4日に下院を通過しており、直ちにドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領に送付され、署名を経て成立する見通しだ。

 トランプ氏は当初、はるかに少ない25億ドル(約2700億円)の対策予算案を議会に提出したが、その後、増額の受け入れを表明していた。

 米国では、北西部ワシントン州を中心に感染者が急増している。州当局は5日、新たに1人が死亡し、感染者数も39人から70人以上に増えたと発表した。米国内の死者数は合わせて12人となった。うち11人はワシントン州で、1人はカリフォルニア州で死亡が確認された。

 AFPの集計によれば、全米で180人以上の感染が確認されている。

 ワシントン州シアトル(Seattle)とその近郊に拠点を構えるアマゾン(Amazon)、フェイスブック(Facebook)、グーグル(Google)、マイクロソフト(Microsoft)などの米IT大手は、従業員に在宅勤務を指示。州内では一部の学校が登校を約2週間中止し、オンライン授業に切り替えることを決めた。(c)AFP