【3月3日 AFP】ボクシング、WBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級王者のアンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua、英国)は2日、IBFの指名挑戦者クブラト・プレフ(Kubrat Pulev、ブルガリア)との防衛戦を6月20日に英ロンドン北部のトッテナム・ホットスパースタジアム(Tottenham Hotspur Stadium)で行うと発表した。ジョシュアは、同サッカースタジアムで初めて行われるプロボクシングの試合に臨むことは「光栄だ」と語った。

 30歳のジョシュアは昨年12月、サウジアラビアでアンディ・ルイス・ジュニア(Andy Ruiz Jr、米国)に3-0の判定勝ちを収めた。この勝利は、同6月に米ニューヨークで行われた同カードで、プロ初黒星を喫したリベンジとなった。

 ジョシュアはスタジアムを本拠地とするイングランド・プレミアリーグ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)の公式ウェブサイトに投稿されたコメント文で、「6月20日にヘビー級の世界タイトルを防衛する」「久しぶりに母国に戻る。ロンドン北部に建てられた巨大スタジアムで初めてヘビー級のタイトルマッチを行って歴史を刻む姿を、世界中のボクシングファンに見てもらえるのは光栄だ」と語った。

「再びベルトを掲げる。自分の勝利を止めるものは何もない」と付け加えたジョシュアが英国で試合を行うのは、2018年9月にウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)でロシアのアレクサンドル・ポベトキン(Alexander Povetkin)を倒して以来となる。

 また、熱望されていたWBC世界ヘビー級の新王者タイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)との「スーパーファイト」は、同級王座から陥落したデオンテイ・ワイルダー(Deontay Wilder、米国)が、フューリーとの3度目の対戦に向けて再戦条項を行使したため、しばらくお預けとなった。

 一方、これまで29戦28勝を記録し、唯一の黒星は2014年のウラディミール・クリチコ(Wladimir Klitschko、ウクライナ)戦となっている38歳のプレフは、同日にフェイスブック(Facebook)で、「俺がどれほど強いか世界に示せることを喜んでいる」と意気込んだ。(c)AFP/Julian GUYER