【3月3日 AFP】ボクシング、WBC世界ヘビー級の新王者タイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)と、同級王座から陥落したデオンテイ・ワイルダー(Deontay Wilder、米国)が、7月18日に米ラスベガス(Las Vegas)で3度目の対戦に臨む見通しとなった。

 米メディアでは1日、ワイルダーがフューリーと再戦する権利を正式に行使し、会場は前回と同じMGMグランドホテル&カジノ(MGM Grand Hotel Casino)のMGMグランド・ガーデン・アリーナ(MGM Grand Garden Arena)になる予定だと伝えた。

 フューリーのプロモーターを務めるボブ・アラム(Bob Arum)氏は、「土曜日(2月29日)の夜に、ワイルダー陣営から書簡を受け取った。テレビ局とホテル側とは、7月18日が最善の日程だということで合意した」と、米紙ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)に明かした。

「前回は(ワイルダー陣営のプロモーター)アル・ヘイモン(Al Haymon)氏と、試合を中継するプレミア・ボクシング・チャンピオンズ(Premier Boxing ChampionsPBC)とFOXスポーツ(Fox Sports)と円滑なプロモーションができた。彼らと再び仕事ができるのを楽しみにしている」

 このニュースの約1週間前に行われた両者のリマッチでは、フューリーが7回TKO勝ちを収めた。これでフューリーには、同胞であるWBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級王者のアンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua、英国)との統一戦を熱望する声が上がっているが、ワイルダー側が契約で保持している再戦権を行使した。

 ワイルダーはさらに、フューリー戦でタオルを投げ込んだため、陣営から外すことを示唆していたトレーナーのマーク・ブリーランド(Mark Breland)氏について、今後も関係を維持すると話している。五輪の元金メダリストで元世界王者でもあるブリーランド氏は、ワイルダーが2度目のダウンを奪われた後に試合終了を求めた。(c)AFP