【1月20日 AFP】リビア内戦をめぐり、世界の首脳らによる和平国際会議が19日、ドイツの首都ベルリンで開かれた。首脳らは同国の内戦への「干渉を控える」と表明し、武器禁輸を順守する姿勢を示した。

 国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は、「すべての参加国はリビアでの武力衝突と内政への干渉を控えることを誓約した」と強調。アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相も「武器禁輸が順守されしっかりと規制されることで合意」がなされたと述べた。

 国際会議にはロシア、トルコ、フランスの大統領ら、大国の首脳が出席。リビアへの武器輸出や派兵、財政援助を通した内戦への干渉をやめる計画に署名した。

 だが、同会議では、内戦の当事者である実力者ハリファ・ハフタル(Khalifa Haftar)氏と国連が正統性を認める国民統一政府(GNA)のファイズ・シラージュ(Fayez al-Sarraj)暫定首相が「真剣な対話」を始めることも、双方による「恒久的な停戦」の署名も実現しなかった。

 会議を主催したメルケル氏は、「リビアの情勢は極めて多様で、停戦の即時順守の確保は容易に保証できない」と指摘。「しかし本日の会議を通じて、停戦がさらに続く見込みがあると期待している」と表明した。(c)AFP