【1月19日 CNS】中国電信(チャイナテレコム、China Telecom)はこのほど、衛星電話サービス「天通(Tiantong)」を正式に開始すると発表した。

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「天通衛星移動通信システム」は、中国の領土、領海を全面的にカバーし、あらゆる気象条件、全ての時間帯でユーザーに安定した移動通信が提供可能になる。天通衛星スマホあるいはその他の衛星通信用端末が衛星通信サービス区域内であれば、ユーザーは音声電話、ショートメッセージ、データ通信ならびに位置情報サービスが使用できる。

 天通衛星スマホの電話番号は上4桁1740で始まる新しい番号区域で、すでに中国内外の通信事業者との相互通信網が確立されている。

 天通は中国が自前でつくり上げた初の衛星移動通信システムで、広域網羅性、全天候通信能力などの特徴を備えている。通信衛星、マイクロチップ、携帯端末など全て国内で研究開発して生産されたもので、長年、国外の衛星移動通信サービスに頼っていた状態から脱却し、ユーザーに対して通信の安全を保障することができるようになった。

 料金は現在、衛星電話の音声電話の1か月セットプランは、60分間の国内通話料付きで100元(約1600円)、年間プランでは750分の国内通話料付きで1000元(約1万6000円)となっている。データ流量付きのセット料金は、1か月セット300元(約4800円)で国内流量20メガバイト付き、年間セット料金は3000元(約4万8000円)で国内流量240メガバイト付きとなる。

 現在、すでに25種の衛星通信端末が、中国工業・情報化部の通信網参入許可を取得している。その中には携帯端末、車載用、船舶搭載用、衛星通信ルーター「天通猫」など多くの種類が含まれている。端末の価格は、携帯用スマホでは一番安いDT120が5999元(約9万5700円)、その他の機種は基本的に1万元(約16万円)ほどとなっている。(c)CNS/JCM/AFPBB News