【12月28日 AFP】ニューヨーカーたちは通りでネズミを見掛けることに慣れているが、小さなネズミばかりとは限らない──このほど、米ニューヨークの通りに巨大なネズミの風船が姿を現した。この風船は、労働組合が抗議デモの一環として置いたもので、その前にある会社で労働争議が起きていることを示している。

 組合代表のジャスティス ・フェイバー(Justice Favor)さん(37)は、土地開発業者の会社の外にネズミの風船を設置。建設作業員に支払われる賃金が労働組合の規定に達していないことを非難した。

 フェイバーさんはAFPに対し、「街を行く人々は立ち止まり、何事だと興味を持つ。(ネズミの風船は)意識改革にもってこいのツールだ」と語った。

 ネズミの風船は今から約30年前、米イリノイ州シカゴの労組が用いたことから始まり、90年代後半には、ニューヨークの通りで見慣れた光景になった。市内の労組が所有する風船は、高さ1.8メートルから7.7メートルのものまである。

 しかし、全ての通行人がネズミの風船が意味することを知っているわけではないため、組合員らは歩道に立ち、労働争議に関する詳細情報を載せたパンフレットを配っている。

 企業の経営陣は当然のことながら、この光景にいら立ち、時には針でネズミの風船を割ることもあるという。(c)AFP/Peter HUTCHISON