【12月12日 AFP】2年に1度開催される米国選抜と世界選抜による男子ゴルフの対抗戦、第13回プレジデンツ・カップ(2019 The Presidents Cup)は12日、オーストラリア・メルボルンのロイヤルメルボルンGC(Royal Melbourne Golf Club、パー71)で初日のフォアボール5試合が行われ、世界選抜が4-1でリードする驚きのスタートとなった。

 スター選手が勢ぞろいした米国選抜は、過去12大会で10勝1敗1分けという成績を収めており、開幕前から優勢とみられていた。

 しかし、世界選抜の主将を務めるアーニー・エルス(Ernie Els、南アフリカ)は、難しいロイヤルメルボルンGCでコースレコードを持つなど経験が豊富で、高速グリーンや危険なバンカーについて、若手中心のチームに時間をかけて教え込んだ。

 エルスの教えが実を結んだ世界選抜は、初日を終えた時点で2005年以来となるリードを獲得。4-1のリードを築けるとは予想していなかったという主将は、「まだ先は長いが信じられないスタートだ。もう何年もこのような出だしは切れていなかった」と興奮気味に語った。

 一方の米国選抜は、タイガー・ウッズ(Tiger Woods)/ジャスティン・トーマス(Justin Thomas)組が、ホアキン・ニーマン(Joaquin Niemann、チリ)/マーク・リーシュマン(Marc Leishman、オーストラリア)組を4アンド3で下し、最初のポイントを挙げたが、残りのペアは続けなかった。

 世界選抜の松山英樹(Hideki Matsuyama)は、パン・チェンツェン(Pan Cheng-tsung、台湾)とのペアでパトリック・リード(Patrick Reed)/ウェブ・シンプソン(Webb Simpson)組を接戦の末に1アップで下した。

 前週の大会でライを改善して罰打を科され、物議を醸していたリードは、最初のティーショットでオーストラリアの観客から大きなやじを浴び、打球がバンカーにつかまると、ギャラリーからは歓声が上がっていた。

 米国の主将ウッズは「これは4日間の長い戦い」と動じず、「初日を落としたからといって大会が終わったわけではない。まだまだこれからだ。決まっていないポイントは多いし、選手たちは立て直してあしたは最初から思い切りいく」と話した。(c)AFP/Martin PARRY