【11月30日 AFP】(写真追加)欧米やアジアなど世界各地で29日、地球温暖化対策を求める運動「フライデーズ・フォー・フューチャー(Fridays For Future、未来のための金曜日)」のデモが行われた。来週からスペインで12日間にわたって開かれる国連(UN)の気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)を前に、世界の指導者に圧力をかける狙いがある。

 フライデーズ・フォー・フューチャーによると、ドイツでは首都ベルリンなど500以上の都市でデモが行われ、合わせて約63万人が参加した。主催者によると29日のデモは、9月に相次いで行われた「気候ストライキ」より規模は小さかったものの、世界全体で約400万人が参加した。

 この運動のきっかけをつくったスウェーデンの高校生環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さん(16)は船で大西洋を渡っている途中でデモには参加しなかったが、ツイッター(Twitter)に「気候のための学校ストライキ」というサインを掲げた自身の写真を投稿した。

 COP25が開かれるスペインのマドリードでは約1700人が、トゥンベリさんが上陸するとみられているポストガルの首都リスボンでは数百人が参加した。トゥンベリさんはリスボン上陸後すぐにマドリードに向かうとみられる。

 感謝祭の週末に当たった米国とカナダの参加者は低調で、米首都ワシントンでは約50人、ニューヨークでは約100人にとどまった。

 ニューヨークでは大手百貨店メーシーズ(Macy's)前に座り込んだ大量消費に反対する活動家23人が警察に逮捕された。カナダのモントリオールでは環境団体が中古衣料品を無料で配った。(c)AFP/Isabelle LE PAGE with Andrew BEATTY in Sydney