■南寧市が大規模摘発を開始

 こうした深刻な状況を打破すべく、南寧市では2017年からねずみ講大規模摘発を開始。特に今年以降は成果が上がっている。11月18日、「ねずみ講」集中取り締まり活動促進展示会が開催され、当局の取り締まり成果を市民に公開することで啓発をしている。広西体育センター内の展示会場では、高級乗用車、パソコン、スマートフォンなどの販売商品、マニュアル書籍や購入申し込みチラシなどの押収物が展示され、危険性を訴えた。

 近年摘発された大規模ねずみ講事件では、メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)やBMWなどの高級車113台総額5000万元(約7億7800万円)が押収されている。今年に入って南寧市では17回にわたる大規模摘発「烈焔(Lieyan)アクション」と200回にわたる通常摘発を実施、536件が立件され、384件が解決。ねずみ講に参加していたとして2261人が逮捕され、865人が有罪判決を受けた。凍結された資金は2億700万元(約31億9400万円)に上るという。

 だが、こうしたねずみ講が南寧市経済にそれなりに貢献していた事実もある。当局の摘発がなかなか進まなかったのは、ねずみ講ビジネスがつくる、不動産や高級自動車の灰色販売網が地元の消費を促進し、GDP成長にも一定の役割を果たしているとの見方もあったからだ。また組織の摘発によって、金もうけができると思って、財産を組織に投入してきた参加者にとっては、これまでの投資や財産が突如失われ、行き場のない不満を生む。ねずみ講摘発に伴う損失に反発する市民が地元政府に損失補てんを求めて集団抗議を起こすこともしばしば発生している。

 だが良い市場競争環境をつくり、地域の長期的な経済発展を願うなら、ねずみ講ビジネスは根絶させなければならず、広西では引き続き「ねずみ退治」に全力を挙げる方針という。(c)東方新報/AFPBB News