授業中に毒ヘビにかまれ女子生徒死亡、対応誤った教師に抗議 インド
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【11月23日 AFP】インド南部ケララ(Kerala)州の中学校で、女子生徒が毒ヘビにかまれて死亡したことを受け、同校の生徒たちが22日、教師たちに対する抗議デモを行った。
報道によると、10歳のシャハラ・シュリン(Shehala Sherin)さんは21日、机の下の穴に潜んでいたヘビにかまれてから1時間後、脚が青色に変色した後にようやく病院に搬送された。
シュリンさんの教師は、痛みを訴えるシュリンさんや、他の生徒たちの抗議を無視して授業を続けていた。この教師は後に停職処分を受けたという。
シュリンさんの両親は車で病院4か所を転々としたが、どの病院からも抗毒血清はないと言われたという。その後90キロ離れた別の病院に向かう途中、シュリンさんは死亡した。
シュリンさんが通っていた中学校の同級生らは、教師らがシュリンさんの傷を、くぎや石などで負ったものとみなしていたと主張している。
同国のPTI通信(Press Trust of India)によると、抗議デモには150~200人の生徒たちが参加。首にプラスチック製のヘビのおもちゃを巻きつけた参加者の一人は、学校には救急箱がないほか、ヘビは運動場や教室でよく見られると明かした。
インドでは毎年、農村部を中心に5万人近くがヘビにかまれて死亡しており、医療施設の不足や、抗毒血清の不十分な在庫量が高い死亡率の原因と指摘されている。(c)AFP