【11月21日 AFP】オーストラリア東部沿岸地方で猛威を振るう森林火災で、被災したコアラを支援するオンライン募金が立ち上げられ、21日までに100万オーストラリア・ドル(約7400万円)の寄付金が集まった。

 野生動物保護団体によれば、今月に入って森林火災で死んだコアラは、ニューサウスウェールズ(New South Wales)州だけで数百匹に上るとみられる。

 こうした中、ポートマッコリー・コアラ病院(Port Macquarie Koala Hospital)は「森林火災で被災して喉が渇いたコアラたちを助けよう」と呼び掛け、野生のコアラ用の自動給水所を設置する資金を調達する募金をクラウドファンディングサイト「ゴー・ファンド・ミー(GoFundMe)」に立ち上げた。

 当初の目標金額は、2万5000オーストラリア・ドル(約184万円)だったが、国内外から2万人以上が寄付を寄せ、寄付金額は21日までに100万オーストラリア・ドルに達した。ゴー・ファンド・ミーによると、これは2016年に豪国内向けサイトが発足してから2番目に多い募金額で、今年に限れば最高額だという。

 ゴー・ファンド・ミーでは、今回の森林火災に関連した募金活動がこの10日間で700件立ち上げられ、寄付金総額は既に約200万オーストラリア・ドル(約1億4800万円)に上っている。個別の寄付金額が2番目に多いのは、消防団と被災者を支援する募金で、6万オーストラリア・ドル(約440万円)が集まっている。

 シドニーから車で北に4時間ほどの距離にあるポートマッコリー・コアラ病院では、この数週間に森林火災で被害に遭ったコアラ31匹を救出している。(c)AFP